昨年2月に「【ウイスキー投資】2022年に買うべきボトル10選」を紹介しました。当サイトでは5〜10年以上の長期保有を推奨しているので、上昇率が限られていますが、それでも一気に値上がりしたボトルもありました。
実際にどんなボトルが上がったのか、紹介していきたいと思います。
1.OCTOMORE オクトモア(ブルックラディ蒸留所)
推奨したオクトモア12.1ですが、18,700円→22,000円でした。
あまり上昇していなくてすみません。思ったより在庫豊富だったようです。
オクトモア8.03なんかは、相変わらず強気相場で80,000円で落札されています。実際に飲んで美味しいので、保有したまま気長に待つのが良さそうです。
2.BRUICHLADDICH ブルックラディ蒸留所
アイラバーレイ2012年は、5,500円→6,700円に。ベアバーレイは、10,000円→10,000円と、残念ながら変化なし。
在庫は減って終売が出ているものの、今のところは在庫豊富のようで値上がりにはつながっていないようです。オクトモアもブルックラディも、どちらもウイスキー愛好家からの評価は高いので、今後ゆっくり価値が上がると思っています。
実際に私自身も色々と買い集めています。
3.PORT ELLEN ポートエレン蒸留所
「ダグラスレイン XOP ポートエレン 34年 1982-2016」
こちらは255,000円→203,975円
もともとプレミアム価格だったためか、1円スタート売り切りでは20万円が現在だったようです。海外相場は30万円近いので、ポートエレンの国内上昇率は過去1年でそれほど高くなかったようです。
とはいえ、ポートエレン蒸留所が新設されて、過去の原酒に脚光が浴びれば再び上昇することも考えられます。そして1980年代の原酒は減る一方ですのでガチホすれば大丈夫です。
4.Caol Ila カリラ蒸留所
「長期熟成のカリラ 25年が¥27,950で売られています」と紹介しましたが、こちらは32%の大幅値上がりです。現在は36,850円で販売されています。
実際のオークション価格も、35,000円と大きな変化はありません。
12年など定番ボトルも、30%以上の値上がりをしています。
それに比べると、ボトラーズブランドは需要が狭いために、まだ過去の値段で購入できるものもあります。シグナトリーはBBRなども良いですし、マニア向けのサマローリなんでどうでしょうか?
投資用というより、自家消費用で欲しいくらいです。
故シルヴァノ氏が去ってから、味が落ちたと言うひともいますが、この手のは普通に美味しいですし、流行りの新興ボトラーズよりも個人的に優れていると思っています。
5.LAGAVULIN ラガヴーリン蒸留所
なぜか値上がり率が低い「ラガヴーリン 8年 200周年記念 」めちゃめちゃ美味しいです。推奨したディアジオ・スペシャルリリースも、17,000〜19,000円と過去1年で、ほとんど値上がりしていません。
ラガヴーリン16年だけは、値上がり率が高く8,000円台から12,000〜14,000円まで値上がりしました。60〜70%の値上がりという驚異的な上昇率です。
6.Macallan マッカラン蒸留所
こちらのマッカランを推奨しましたが、昨年の11月11日には、250,000円で落札されていました。たった1年で30%以上アップですので、中々当たった方に入りそうです。
あまり裏をかいてもダメで、王道すぎても流通量が多いので難しいところですね。
7.Glenfarclas グレンファークラス蒸留所
こちらも結果的に当たりました。
ファミリーカスクが急激に減った後、今年になって定番のラインナップが値上げ発表されました。ファミリーカスクの1980年代のボトルは総じて値上がり、70,000→110,000円の1989年ボトルもありました。50%近い上昇した信濃屋シリーズもあります。
グレンファークラス105のオールドボトルは、13,000円→17,400円とやや上昇。急に流通量が減ってきたので、オールドボトルはガチホ推奨です。
8.GlenDronach グレンドロナック蒸留所
グレンドロナック21年は25,500円→30,500円、やや上昇しています。ですが昨年の夏頃から上がらず、下がらずボックス相場に突入しています。
そろそろ新ラベルになって、閉鎖前と差を打ち出して欲しいのですが……。
カスクストレングスシリーズは、年数によって差がありますが、2022年1月〜4月までは上昇。それ以降は同じようにボックス相場が続いています。
この手のオールドボトル、中でも古い時期のボトルは強気相場に入っています。ラベルがぱっと見で似ていますが、上のシールの凹凸と、フォント、TRADITIONALかNATURED IN SHERRY CASKS、12年の下が筆記体かどうかで分かります。
9.Celebration Of The Cask
セレブレーション・オブ・ザ・カスク
ボウモア27年 1991の例ですが、2019年に34,000円→76,000円に。
ボトルごとに値上がり幅がマチマチなので、一概にはいえませんが、過去1年で10%〜30%ほどの上昇が見られます。
最新ビンテージが一気に値上げして、カーンモアの中でも入門ボトルが1万円以上になりつつあります。順当に行けばこのまま、毎年値上がりしそうな気がします。
10.Adelphi アデルフィ
「アードナムルッカン ファーストリリース 09.20:01」まさかの12,000円→7,000円に値下がり……。記事をみて買った方がいたら申し訳無いです。
盛り上がりの低さは悲しいですね。
とはいえ、マッカラン エディションNo.1も、定価の半額7,500円で投げ売りされていた時期を知っているので、10〜20年放置しようと思います。
蒸留所のファーストリリースはプレミアムついてもおかしくないと思うのですが難しいですね。
過去1年間での上昇率は?
振り返ってみると、予想した10件中6件が上昇、3件がヨコヨコか微増、1件が下落という結果となりました。上昇したものは、概ね10〜30%の値上がり。マッカランやグレンファークラスは30〜50%近いものもあります。
過去1年を整理すると、「そこそこ有名な銘柄」、または「超有名な蒸留所の順張り」が上昇率が高かったようです。
ブルックラディ、オクトモア、アデルフィは味が優れているので値上がりする!と思ったのですが1年ではあまり変化がありませんでした。日本のインフレで物の値段は上がっているので、このままホールドして値上がりするのを待ちたいと思います。
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