スケジュール過密で更新が遅れていてすみません。
久々の休日ですので、最近の相場を分析していきます。
公開日 2023年5月26日
ジョニーウォーカーブルーラベル ゴーストアンドレア ポートエレン
なかなか見かけることのない、珍しいブレンデッドウイスキーです。
「ジョニーウォーカー ゴースト アンド レア(JOHNNIE WALKER Ghost and Rare)」は、かつて閉鎖されたスコットランドの蒸留所から選ばれた希少なウイスキーをブレンドしています。これらの蒸留所は「ゴーストディスティラリーズ(幽霊蒸留所)」とも呼ばれ、かつては存在したが現在は稼働していない蒸留所です。厳密には新設させていますが、同じなのは名前だけで味わいなどは全く別物です。
チャートを見ると、2019年には3万円弱でしたが、徐々に値上がりを続け2023年には7万円後半になっています。
基本的にブレンデッドウイスキーは値上がりしにくい傾向がありますが、閉鎖蒸留所のポートエレンが使われていることから希少価値が出ているようです。
海外の販売店では5〜6万円での在庫があるので、日本国内が少し強気相場のようです。
アードベッグ アンオー
アンオーの落札で面白いものを発見しました。
スモーカーパッケージとは、喫煙者用ではなく「燻製」ができる設計のパッケージに収納されているものです。今まで移動用の缶はゴミとなっていましたが、再利用してチーズや肉などBBQで燻製できます。ついでにスモーキーなアードベッグを飲もうという企画ですね。
ウイスキー自体は今でも販売されています。特徴を引用してみます。
チャートも出してみますが、変わった相場を推移しています。
2017年の発売当初は並行輸入が独自だったためか量が少なく高額で落札させています。2019年頃はおそらく正規輸入品が増えた、または国内在庫が増加したために価格が下落。4千円を意識しています。
昨年の春から相場が一気に上昇して、現在は8千円前後です。中でもスモーカーパッケージは人気のようですね。
軽井沢 貯蔵 8年
今は存在しない伝説の国産ウイスキーとされる軽井沢蒸留所です。
希少性だけで高値で取引されていますが、実際の味わいはマニアからすると物足りないものだったそうです。
確かに美味しくて感動するのであれば、閉鎖してはいないのですから……。
チャートを見てみると2015年には3万円程度でしたが、2016年には1万円台をつけます。そこから徐々に上昇をしていき、ピークは2021年の15万円。
見事なブルジュ・ハリファになっています。ビットコインもびっくりの下落相場ですが、そろそろ反転するのか気になるところです。
マッカラン レアカスク
マッカランのレアカスクは、2020年頃までは1万5000円程度でした。そこから徐々に価格が上昇し、最新ヴィンテージの値段が4万円以上になったことから、過去のボトリングされたものも値段が上がっていきました。このまま安定して5万円まで伸びるかと思っていましたが、実際には流通量が増えたためか少し下落して、現在では3万円前後での落札が目立ちます。中には2万円前半の落札もあるので、こういったボトルは狙い目だと思います。
アラン 18年
人気急上昇した「アランモルト18年」です。発売当初は1万円後半でしたが、徐々に値段が下がり、2019年にはなんと3000円を切る落札がありました。この頃の人気のなさは今考えると不思議なほどですね。
2020年になり徐々に人気が出てきて、翌年には爆発的なヒットと共に価格が1万6000円まで上昇しました。その後も品薄が続き、局所的には2万5000円程度の値段をつけています。当時アラン21年の販売価格が1万5000円程度であったことから、現在でもかなりのプレミアム価格と言えますね。
まだまだ5〜10年はホールド推奨です。
山崎蒸溜所 21年 センチュリー
20年以上前に、サントリーが新世紀を記念してボトリングしたウイスキーがこの一本です。チャートを見ると、2014年頃には5万円前後で取引されていましたが、2018年から急激に価格が上昇し、9万円から10万円程度となりました。その後、流通量の極端な減少により、現在では20万円以上での落札が見られます。これからも価値が上がりそうな一本ですね。
マッカラン エディション No.1
先月まで相場が下がっていたMacaran Edition 1ですが、最近になって値段が再び上昇してきました。一時期の36万円近くには及びませんが、今回の落札価格も30万円近い水準になっています。
エディション1に対して、エディション2以降のボトルは、あまり値上がり率が高くありません。今年の1月には、全シリーズセットが55万円で落札されました。そのことから、今後はエディション1を中心に値上がりが期待されますが、他のボトルについてはまだ値上がりするか難しいところです。
マッカラン 30年 ブルーラベル
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レアウイスキー101では、今年の春にマッカランの相場が大幅に下落したと報じましたが、実際にはマッカラン30年などの希少なボトルの価格はそれほど下落していないようです。
2017年にはマッカランの価格は50万円前後でしたが、徐々に上昇し、80万円から90万円に、そして現在では100万円を超える落札も目立ってきました。価格帯が飲み物の域を超えたと言えるでしょうが、完全な投資対象として認識されており、今のところ大幅な下落が予想されません。
オークション相場、これからどうなる?
早くも一年の半分が過ぎようとしていますが、春先のウイスキー価格下落から徐々に上昇・回復している予兆もあります。
昨年の売買価格が過去最高でしたので、それと比べるとまだ相場は弱いのですが、春から続落しているという印象はありません。
慌てずに、本当に価値のあるボトルだけに絞って集めていくのがおすすめです。
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