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【重要なお知らせ】こちらは2020年時点の記事となっております!
記事内のボトルは現在の価格と異なりますので、ご了承ください。
国産ウイスキーがまさか100倍近く高騰するとは
当時の値段を知っていると、今から国産ウイスキーを買い漁る投資を勧める記事が本当に正しいのか猜疑的です。面白い資料をお見せします。
楽天市場(2020年8月14日時点)で販売されている山崎蒸溜所シングルモルトウイスキー ヴィンテージモルト[1994-2004]の金額を見てください。
588,000円という、ほぼ60万円近い金額です。
あなたはいくらだったら欲しいですか?40万円なら安いと思いますか?
それとも10万円だったら即決ですか?
私なら10万円でも躊躇してしまいます。なぜなら当時、サントリーの公式ストアに5,250円(税込)で販売されていたからです。これが証拠のスクリーンショットです。
588,000円あれば112本購入できて、今の楽天市場の販売価格に換算すると65,856,000円相当です。これは机上の空論ですが、投資として今から60万円近く出してヴィンテージモルトを買うのはリスクがあるという事が分かるはずです。なぜなら既に当時の100倍の水準になっているからです。
この値段を出しても飲みたいというのであれば全く止めはしません。
この記事では相場の見方から海外との比較、実際に上がる可能性のあるボトルと蒸留所について解説をしつつ紹介していきたいと思います。
ウイスキー売買の相場を調べて傾向を見る
最初に行うべきことは、購入しようとしているウイスキーの相場を過去数ヶ月に渡ってオークションの落札相場を検索することです。例えば「シーバスリーガル12年」が店舗で2,980円で販売されていて、オークションで1,000円で終わっているとします。しかし「ラガヴーリン16年」は6,700円で販売されていて、過去数ヶ月に渡ってオークションでも5,500円前後で落札されています。中古にもかかわらず送料を入れると店舗の販売価格と同等になっています。
「シーバスリーガル」は供給過剰で原価割れを起こしていますが、「ラガヴーリン」は需要は少ないものの供給量も少ないので値段が落ちていません。この状況で「ラガヴーリン16年」が生産終了したり、ラベルチェンジすると高い確率で価格が高騰します。特に市場の在庫が完全に消えた3~5年後になると数倍近く価格が上がると予想できます。
山崎など話題になって投機的に買われている銘柄でなく、味という地道な評価によって手堅い値段が付いているので、買った後に下がるというリスクは低いと判断できます。
終売品に関しては価格の推移が参考になります。終売した「サントリー2000(ミレニアム)」というウイスキーをメルカリやヤフーオークションで確認すると、半年前は8,000円~9,800円が平均的で最多でした。ですがほとんどが売り切れて残っているのは14,800円~19,800円になっています。
このような場合は、半年から1~2年後には平均価格が20,000円を超える可能性が濃厚です。(※1) 10年経てば50,000円またそれ以上になっている可能性も充分にあります。緩やかに相場が上昇しているウイスキーは投資には向いています。急激に上がっている銘柄は慎重に判断すべきです。
※1 執筆半年後には¥32,000での売り切れも確認できました。
※1 2021年4月11日時点で調べたところ¥38,000で売り切れていました。
ジワジワと価格が上昇するので、それに気づかずに買い集めれない人が多いのです。アードベッグブラックなど転売目的のものは、発売翌日に2倍の価格になったので慌てて集めている転売目的の人がいましたが、ゆっくり上がるものは多くの人が気が付きにくいのです。
一方で相場が下がるケースは、終売したはずのウイスキーが大量に出てきた時です。実際にマッカラン エディションNo.1のケースでは2,500本限定のはずが、大量にオークションに出品されて相場が崩れました。これはイレギュラーですが、終売から何年も経っているウイスキーが突如として大量に出ることは余り考えられないといえます。
海外の情報と常に比較してみる
次に海外相場との乖離を冷静に判断することです。
https://www.whiskybase.com/
https://www.thewhiskyexchange.com/
このような海外のレビューサイトで銘柄を検索します。
日本では1万円で手に入る生産終了した銘柄が、海外サイトでは最安値が200ユーロ、300ユーロということも存在するからです。今から買うボトルの価格がイギリス、ドイツ、イタリア、アメリカ等の販売価格よりも安いのであれば安心して買うことのできる指標の一つになります。英語が堪能であれば、逆に輸出して利益を得るのも良いでしょう。
この例ではグレンファークラス 105(旧ボトル)を調べていますが、年代やアルコール度数、容量、ラベルなどを見て同一のものを探します。そしてユーザーの感想、レーティングなども見つつ相場を見ます。
3つのオンラインショップで150ポンド(約21,500円)以上で売られていると分かります。一方で日本のオークションやメルカリなど個人売買では10,000~15,000円で取り引きされています。つまり海外相場と照らし合わせても安心して購入することができます。数年後にはもっとボトルが減っていく訳ですので今後3~5万円になっても何も不思議ではありません。
良くラベルを確認しないと少し違うモデルだったりするので注意が必要です。キャップの色や模様、ラベルの文字や空白、アルコール度数、容量、小さな文字まで全く同じか細かく確認します。以前の記事でも説明したように日本での売買ではボトラーズよりもオフィシャル瓶詰めの方が相場が安定して売買しやすいです。
中には怪しいウイスキーもある
World-Class Wine & Spirits Competition | Ultimate Beverage Challengewww.ultimate-beverage.com
みなさまは「受賞 98点獲得!!」など商品のPRなどでコンクール、コンペティションを見かけたことはありますか。山崎や竹鶴はこの「International Spirits Challenge」で受賞したことが有名になるきっかけにもなりました。中には怪しいコンクールも存在します。「アルティメット スピリッツ チャレンジ」といった実際に組織がありますが、審査にかたよりがあります。
上記のコンクールで受賞したヨシノスピリッツ(大阪)は神息ウイスキーというジャパニーズウイスキーで高得点を受賞していますが、この会社は実態が無く、日本国内では販売をしていない。蒸留どころか輸入したウイスキーをブレンドしているだけのようです。つまりコンクールの評価がそのウイスキーの今後の価値と判断するのはいささか早計です。
コンクールに参加している会社がどれほどあるのか、審査員はどんな経歴で何人なのか、そのコンクールは過去何年開催されたのか。とういったことを確認しないと「モンドセレクション最高金賞受賞」のように、ただ一定の参加費を出せば貰える賞かもしれません。
ジャパニーズウイスキーは蒸留所が無いのに「商品」ばかりが流通して、実態はバルクウイスキー(海外からの安い樽ウイスキー)を自社で瓶詰めして、ラベルの漢字でそれっぽく雰囲気を出しているだけということも多々あります。
怪しい場合は、「会社名+蒸留所+見学」などで検索すれば、本当に蒸留所があるのか、立地は?水源は?貯蔵庫は?など写真が出てくるはずです。全く写真が無い場合はエセウイスキーです。
逆に新興でまだ有名ではない銘柄もあります。例えば「ガイアフロー静岡蒸溜所」では「プライベートカスク」といって限定数量で個人に樽販売を行っています。軽井沢蒸留所という閉鎖した伝説的な蒸留所の蒸留機を買取、それで仕込みを行うそうです。実際にどうなるかは予想ができませんが、仮にジャパニーズウイスキーブームが長く続くのであれば、1本10~20万円以上する”軽井沢”が現代に戻ってきたと揶揄されて1樽30万円で買ったものが何倍から何十倍にもなるかもしれません。しかし、新興株と同じで高いギャンブル性があり、丸損する可能性もあるのでリスク管理は必須です。
この蒸留所はリッターに対して単価が高く、ボトル1本当たりに6,000~8,000円が想定されます。それでいて長期熟成ではない3~5年という短期熟成のために、そこまでプライスが付くかは怪しいですが、本場英国と同等の設備、生産体制の安心できる会社です。余剰資金があるのであれば仕込んでおくのも選択のひとつです。
eBayで相場より安くウイスキーを手に入れる
実際に昨年イタリアのeBayで希少なマッカランの入札をしましたが、相場が10万円以上するものをわずか120ユーロ(約14,500円)で手に入れました。海外発送や関税など予想外のトラブルや出費が起こる場合もありますが、それでも「言語」と「輸入」という参入障壁があり、国内よりも遥かにお得に買うことができるというケースも存在します。
「MACALLAN WHISKY 7 ANNI IMPORT. GIOVINETTI」EUR 299,00スタートで、このまま終了する可能性もあります。国内のオークションではどうでしょうか。「超稀少☆マッカラン 7年 ジオベネッティ」というタイトルで72,000円即決で終了しています。現在は5~7万円推移していますが、これが8~10万円になってもおかしくありません。コンディションが国内のものは格別に良く、イタリアのこの例では箱が劣化して少し液面低下しています。 299ユーロ(約3万5千円)は妥当といえるかもしれませんが、このようにお得なボトルが出ていることもあります。現在はeBayにマッカランの8年が600ユーロで出ています、旧8年は現時点ではヤフーオークションや楽天市場、アマゾンに流通していないので10~12万円で落札される可能性もあります。
この理由にeBayイタリアでは輸出に対応している会社が少なく、気軽に直送できない点がありますが、イタリアには輸出代行業者も多く代理発送してくれる個人や会社がありますの。ただし業者の手数料やインボイス、関税がかかる場合もあるので計算をして十分な利益が見込まれる場合のみにすると良いです。
他にも英国のウイスキー専門オークションサイトもありますが、これは余程のマニアで無い限り参加はお勧めできません。クリスティーズやサザビーズのように資産が潤沢で知識豊富な参加者がこぞって出てくるのです。お得な商品などはあまり存在しないのです。それよりもヤフーオークションやメルカリなど、価値のあるオールドボトルを新しいボトルの価格で売ってしまっているものをさらった方が利鞘を稼ぐこともでき、そこからの高騰も狙うことができます。
eBayは国によってアルコールの取引ができませんが、イタリアの例のように入札できるサイトもあり、そこでニッチな銘柄を狙えば市場価格から遥かに安いものを入手できることもあります。しかし言語が必須ですのでGoogle翻訳などを活用したり、現地の転送サービスなどを利用する必要もあり、コストはかかります。
現行品で上がる可能性の高い銘柄
さて、ここまで今後価値が上がりやすいウイスキーの見方や海外相場との照らし合わせを紹介してみました。今後値段の上がりやす銘柄をピックアップしてみます。必ずしも上がる訳ではありませんが、なぜ上がる可能性があるか解説を付けてみます。
グレンファークラス
マッカランと同じようにシェリー樽の貯蔵で有名な蒸留所です。しかし現在はまだマッカランほど有名ではなく、バーに行ってもおいてない店もあるくらいです。
ファミリービジネスで経営していて樽の貯蔵量は10万樽以上と言われていますが、需要が激増したためかオフィシャルの品質は年々下がってきていて、限定品のファミリーカスクの値段は年々高騰しています。特にグレンファークラス105のカスクストレングスは4,000円程度だったのが1万5千円ほどになっています。まだまだ無名ですので90年代、00年代のものは上がる可能性があります。上記の写真のものがオールドですが、時代の違いで白い文字のデザインなど何種類かあり、価格が少しことなります。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティションではグレンファークラス 1997 22年 ザ・ファミリーリザーブ Glenfarclas 1997 22 Years Old The Family Reserveが最高金賞を受賞しました。このコンペティション自体少々きな臭い要素もありますが、このように賞を取ると注目されて、緩やかに人気が出るケースも存在します。特にファミリーカスクであれば価格が下がることは少ないので、投資目的にもお勧めできます。
グレンドロナック
同じようにシェリー樽で有名なグレンドロナックですが、2000年後半まで販売されていたグレンドロナック15年の旧ラベルは5千円が現在では3万円まで高騰しています。現行品の味が落ちつつあり、リバイバルなど当時のラベルに似せて再販したりしていますが、2000年代までの銘柄はマッカランと同じように鰻登りで価格が上がっています。
保管状態が良い90年代のグレンドロナックであれば、このまま丁寧に10年、20年持ち続けることによって金額がどうなるか予想はできません。
またシェリー樽というのはPXカスク(ペドロ・ヒメネスカスク)やオロロソ(オロロソシェリーカスク)などあり、良質なものは現在ではほとんど手に入らないと言われています。
シェリーのカスク全般に言えるのですが、90年代だからといって確実に良い訳でなく判断は難しいのですが、中にはシーズニングといって2回、3回とシェリー樽に詰めて香味が落ちた空樽に再び一時的にシェリーを入れて強制的に香りを付けたり、溝を掘ってウイスキーに溶け出しやすくしている蒸留所もあったそうです。マッカラン、グレンファークラス、グレンドロナックのオフィシャル銘柄であれば気にしすぎることはありませんが、ボトラーズの細かい銘柄を買うときはそのような差によってか価格に開きがあります。
ウイスキーマニアによっては「1993年が美味しい」などヴィンテージを推奨することもありますが、それ以外でも手頃な価格で入手できるチャンスがあれば持っていて損することは無いはずです。
マッカラン
近年のマッカランではカスクストレングスの「クラシックカット」よりも「レアカスク」の方が価格が上がる可能性があります。理由はバッチ2、バッチ3、バッチ4と何度もモデル変更を繰り返しているので中身が変化しているからです。そして初期のレアカスクが最も優れている可能性があります。
ドイツのあるウイスキー収集家はレアカスクの初期のものは、現行のマッカランの中でも最も香りが良い部類に入るとレビューをしているのを見かけました。真意は不明ですが、価格が下がるという可能性は少ないので、劇的な高騰は望めませんが2万円を切った定価よりも少し安い価格で売られているのならば初期のものを買うのもお勧めできます。
ラベルやボックスに「BATCH No.1」や「No.1」と書いてあるものでなく、何も書いていないモノが初期ロットです。この当たりの区別をしている人や販売店が少ないので、5~6年前の初期のレアカスクを定価以下で買えることもあります。
以前の記事で紹介したマッカランですが、今は10倍~20倍という高騰しすぎている状況ですがあえて買ってみるというのも方法としてはあります。なぜならビジターセンターを設けたり増産したりと、今後もどんどん製造して流通される予定なので逆に当時の良質な原酒で作られたボトルは価値が色褪せないからです。旧マッカランに関しては海外と日本の価格の乖離も少なく、仮にイギリスやアメリカ、イタリアに持っていって売却しても似たような金額になるはずです。そうなれば今後更に減る旧ボトルを買ってみるのもアリです。ただ個人的には同じ予算で、まだ高騰しきっていない銘柄を買った方が良いとは思います。
偽物を掴まされないコツ
サントリー響の偽物がでて逮捕者が出たのは有名ですが、10~20年近く前からマッカランを始めとした偽物が流通しています。特にマッカラン30年はイタリアの犯罪組織が関わっていると言われ、中身がまったく関係のない安いウイスキーが詰められてラベルもプリントで色が薄い、模様も鮮明でないなどあるようです。上記の引用した写真では、左が偽物、右が本物です。縦線や金の風合いなどが異なります。
特に現在ヤフーオークションで格安スタートされているマッカランの高価格帯は危険です。箱が無いのは特に怪しいですが、箱だけ正規品を買って中身は偽物のボトルという手口もあります。今では空き瓶ビジネスが活発で、夜の水商売で高価なウイスキーを飲ませたフリをしたり、中国人が偽物ウイスキー作りをしたりしています。
ボトルが本物だと判別が非常に難しくなりますし、開けて飲んでみないと分からないので犯罪の発覚が遅れます。実際に飲んでも偽物と立証するのも難しいのです。単にコンディションが悪いだけかもしれません。
そういった意味から高価格帯の有名銘柄は気をつけた方が良いです。例えばマッカランでも7年もののジオヴェネッティなどイタリア扱いのウイスキーがありますが、このような当時安かった銘柄に関しては偽物に当たる確率は低いと言えそうです。家庭でプリントできる時代ですので確実とは言えませんが、7年、10年、12年の偽物は少ない傾向で30年以上は半分近くは怪しいと思うべきです。
タリスカー
タリスカーはアイランズ地方で有名な蒸留所で、昔からジョニーウォーカーに原酒を提供したりしていました。1980年代の「タリスカー ジョニーウォーカーラベル」などは定番の12年でもカルト的な人気を博し、現在では20~30万円など当たり前の価格でマニアで取引されています。その後のマップラベルという1990年~2000年のタリスカー10年でも当時4~5千円であったものが現在では2~3万円に高騰しています。
写真では左が希少な旧12年のジョニーウォーカーラベル、中央がマップ分割、右がマップ中央と言われています。
マップラベルは長年のマニアからは味が落ちたと言われますが、通常の10年が2万円以上という驚くべき価格です。細かく分けると左に地図があるラベルと、地図を跨ぐように文字があるようなラベルで時代が異なります。さらに瓶の色でグリーン瓶などと言われているようです。
これらの時代は下手するとまだ上昇の途中の可能性があります。あと数年、10年すれば「あの時はまだ2万円で地図ラベル買えて良かったな」となっていることも否めません。バーで出会ったら味を確かめて地図ラベルを集めるのも良いかもしれません。
また、ほんの数年前まで売られていたタリスカー旧10年でさえ当時3千円から現在は6千円ほどになっています。原因としては、どんどん酒質が落ちていて人気と共に味の劣化が進んでいるからです。現行のタリスカー10年の見分け方は、ラベルの下に紺のラインがあれば新、紺のラインが無く10年が金の箔押しであれば旧ラベルです。まだギリギリ地方の酒屋などで旧ボトルが入手できる可能性もあります昔のタリスカーはノースやカスクストレングスなども人気で、もし見かけたら価格が安いのであれば持っておいても良いはずです。
旧ラベル10年(金)は5千円以下なら買っておいた方が良い3~4千円なら即買い、6~7千円は高値です。新ラベル10年(紺)は価値が上がらないと現状では思っています。
現状ここまで味が落ちた10年ものが今後どんどん改善されていくとは考えにくく、よほどの40年物などの限定品以外は価格が上がることは少ないと考えられます。
オフィシャルではありませんがジョニーウォーカーなどを販売しているユナイテッド・ディスティラリーズ社(UD)のダブルマチュアードなど限定品のタリスカーは5千円から2~3万円になっています。80~90年代のタリスカーやラガヴーリンをもし地方などで見かけたら手に入れておくべきです。
【2020年8月14日追記】
タリスカー 57°ノースが2020年6月30日に終売して、販売価格7,300円程度が一瞬にして1万3千円程度で売られています。このようにタリスカーも投機的対象になりつつあるので、厳選して長期保持すれば上昇する可能性があります。
アランモルト
1995年に蒸留所が作られたアイランズ地方のモルトです。アイランズモルトはタリスカーなどが有名ですが、今は過去のタリスカーのようにアランモルトは熱狂的な信者が増えています。
まだ取り扱いをしている酒屋も少なく流通量も、知名度も低いのですが、すでにカルト的な存在で価格が高騰している銘柄もあります。例えばアランモルトのブルゴーニュカスクは、つい3年前に6千円で販売されていたものがオークションで3万円の値段がついていたりします。そして今まさに買うべき理由が2020年の1月に新ラベルがリリースされたということです。タリスカーでもマッカランでもグレンリベットでも言える事ですが、現在リリースされる新ラベルは余程の事がないと基本的に味が劣化していきます。全面的にリニューアルして、蒸留所を増設すると発表しているくらいなので販売数量も上がってゆき、生産数を増やすということです。
もしかしたら、生産量の少なかった2019年までのものが90年代のマッカランのように美味しかったと呼ばれて何倍も高騰する可能性もあります。
狙い目は10年、12年、14年、17年、18年などです。全てボトルが細い旧瓶を指します。しかし既に在庫切れで値段が上がりつつあるので定価で見つけたらラッキーということです。
写真では左が旧旧ボトル(2010年頃まで?)、中央が旧ボトル(2020年頃)、右が新ボトル2020年1月~です。中央の旧ボトルは現在も定価以下で購入でき、3500~3800円が目安です。左の旧旧ボトルはいささか流通量が減ってきています、当時3~4千円ですが現在手に入れるなら5~6千円ならお得、7千円はやや有り。1万円以上だと微妙かもしれません。しかし長期的に見たら、旧旧ボトルは特に流通量が少ないので5年~10年というスパンで見ると2~3万円それ以上になる可能性も秘めています。特に小規模生産の蒸留所ですのでそれだけ流通量も少なく飛躍的に高騰しても何ら不思議はありません。
二つ目の理由は1995年に操業していますが、その1995年に樽詰めされたボトルが未だにネットで手に入るということです。これはほぼ100%価格が上がります。ポートエレン、ブローラ、ローズバンク、キャパドニックなど閉鎖蒸留所が人気で20倍以上の価格が付いていますが、美味しいというよりは希少で、二度と飲めないその味を楽しみたくて高騰しています。そうなるとアランモルトの味が関係無しに、操業年のビンテージは確実に高騰すると思います。もし手に入れた場合はすぐに手放さずに10~20年以上じっくりと持っておくことをお勧めします。
【2020年5月27日追記】
アラン蒸留所の価格にも動きがあり、コブクロの小渕健太郎氏がSNSの動画でアラン14年を愛飲していると公言したところ一時的にヤフーオークションで1万円以上の価格が付きました。このボトルは今年の3月頃までは6,000円程度で販売されていた品で、現在でも地方の酒屋などで売られている可能性もあります。
短期での売買を主にしている方であれば、2〜3ヶ月で2〜3倍になったので利益が出たと言えますが、まだ旧ボトルが流通しているので長期売買を考えている人が手放すのは早計です。むしろ旧ボトルの年数ごとに2本ずつ揃えるなどして、完全に旧ボトルが市場から消えてから様子を見るのが良いと言えそうです。
【2020年8月14日追記】
アランモルトは限定商品を多くリリースしていて、中でも「アラン・モルト・ザ・エクサイズマン・スマグラーシリーズ」は世界で8,700本限定の3部作で既に高騰が始まっています。完全に揃えて保管状態が良ければ5~10年後にはプレミアム価格が期待できそうです。今年は蒸留所の開設から20周年で「アラン 1995 24年 ウィスクイー20周年 Whisk-e Ltd’s 20th Anniversary Arran 24年」がリリースされて29,700円で即完売、翌日から40,000円程で売れている様子です。これも今売るのには勿体なすぎるものです。しっかり長期で保有すれば驚く価格になる可能性を秘めています。参考にしてみて下さい。
【2021年4月8日追記】
ついにアランモルト10年の高騰が始まりました。
昨年まで3480円でグラスパック付きが投げ売りされていましたが、価格が反転して7,000円まで高騰。どんどん流通量が減っていくので、数年後に1万円~2万円という第二のマッカランのような扱いになってもおかしくありません。
これが実際に私が注文して購入した控えのメールです。
昨年までアランモルト14年が5,970円、18年が7,980円、10年が3,450円でした。まだ田舎の酒屋でちらほら旧ボトルを見かけるので購入をお勧めします。緩やかですが確実に上がっていく銘柄です。
自分で飲んでも美味しいですし、いざとなって売却しても価格が付きます。
ストラスアイラ
ブレンデッドウイスキーで有名なシーバスリーガルの原酒にもなっているストラスアイラですが、2019年2月一時的に販売を終了しました。写真では左が旧ボトル、右が新ボトルです。
これは蒸留所が閉鎖されたというよりも世界的なウイスキーの人気でシーバスリーガルで必要な原酒が増えて、ストラスアイラをシングルモルトとしてオフィシャルでリリースする余裕がなくなったと考えるべきです。もともと10年ほど前まで角張った形のストラスアイラが4千円程度で販売されていましたが、現在では1万5千円〜2万円です。甘みがあって香りも良いストラスアイラですが、実際には4~5千円が妥当な味わいで、とても2万円以上の価値はないと言えます。
しかし無くなると飲みたくなるのが常で、このストラスアイラの旧瓶も今後ゆるやかに上昇してゆくと考えられます。もしかしたら地方の小さな酒屋などで当時の価格で販売されているかもしれません。丸瓶は昨年まで販売されて、何度か実店舗でも見かけたので、終売ですがまだまだ見かけることの多いボトルです。もしこれが定価で売られていたのならば買っておいても下がるということは無いはずです。しかし丸瓶に関して言えば劇的に高騰するかは疑問が残ります…。
購入の目安としては、旧ボトルは1万円以下なら買い、1万円以上はやや微妙。新ボトルはギリギリ定価で手に入りますが、今後の価格予想は分かりません。旧は2万円程度でオークションで売買されたこともあるようです。
ラガヴーリン
熱狂的な信者が多く居るのがラガヴーリンです。写真左がオールド、右が新ボトルです。特に手軽な価格の16年はボウモアやアードベッグよりもマニア好みの味が維持されていると言えます。
ボウモアは現在の12年は味が落ちすぎて価値が無いのと、90年代のカモメ時代はパヒューミーでやや怪しいということで今回入れていません。
しかしラガヴーリンは90年代のボトルは現在では3万円以上、そしてこれが重要なコツなのですが、ラベルの変化がほとんどないということです。つまり90年代の価値のあるラガヴーリンをメルカリやオークション、リサイクルショップで二束三文で手放している可能性があります。16年の場合は現行品はラベルの上部に三角形のヨットのような模様があり、オールドボトルは王冠のようなマークがあります。つまり王冠マークの当時のラガヴーリンが1万円以下で販売されていたなら非常にお得な買い物と言えます。すぐにリリースしても利鞘を得れるほどです。
もしメルカリやヤフーオークション、リサイクルショップなどでラガヴーリンを見かけたらロゴが船か王冠か一瞬チェックすると良いです。長期投資にも最適ですが、手に入れた瞬間で価値が5倍というラッキーなことも存在するのです。
【2020年6月3日追記】
実際に王冠のラガヴーリンが6000円で出ているのを発見しました。
これを運良く入手すれば、即2~4万円の価値となります。送料込みで6千円なので、このまま保管しておけば、5~10年の保存で5~6万円を超える可能性もあります。
グレンモーレンジ
グレンリベットやグレンフィディックと同じように日本で高い人気を誇るグレンモーレンジ。現在ではモエヘネシーディアジオ社の傘下に入っていますが、この時点で味は察するまでです。モエヘネシーディアジオのような大企業は利益を追求して株主に還元する会社です。小さな蒸留所がコツコツ作る酒とは全く異なるのです。
そうなると自ずと分かるのがモエヘネシーディアジオ傘下でない時代のグレンモーレンジです。グレンモーレンジの90年代のものには「輸入及貿易商 株式会社 野沢組、販売元 国分株式会社」や「有限会社ウィック」扱いなどがあり、これらはやはり当時の3~5倍の価格を推移しています。しかしマッカランや国産ウイスキー並には高騰していないので、まだまだ手に入れやすい価格のオールドボトルと言えます。今後も味が落ちていくことが想定されますので、今のうちに国分時代のグレンモーレンジの10年、15年、18年などを買っておくのもお勧めです。
写真では左から10年、TEN、現行という順番で新しくなります。見分け方は「10 YEARS OLD」「TEN YEARS OLD」の文字の違いです。どちらも古いですが、味や取引価格が異なります。状態が良いものであれば、5~7千円で即決、1万円以下なら有り。それ以上はやや損な気がします。長期的に見れば緩やかに上ってゆく事は確実ですが、流通量が多いのが懸念材料です。まれに1971-1993年といった特別な年数の長期熟成が10年と間違って出品されていることがあるので、これを即買いすれば20万円ほどで売却できることもあります。ラガヴーリンと同じようにラベルが地味で、買取業者や個人の相続品など簡単に検査して出品することがあり、1万円前後で出したりととてもお得です。他のボトルと抱き合わせで出品されていることがあるので、「ウイスキー まとめ」などでグレンモーレンジが混ざっていないか確認しましょう。
またボトラーズにはできないけれど実質的にグレンモーレンジというものに「ウエストポート」という名前が付けられています。このウエストポートも99%中身はグレンモーレンジですので、手頃な価格で手に入るならば買っておいて損はしないでしょう。
グレンリベット
グレンリベットは最古の政府公認蒸留所で、現在でも最も有名なシングルモルトと言えます。これも例に漏れず度重なるラベル変更で年々劣化を辿っています。グレンリベットは現行品は全く掠りもしない品質と言われ、一つ前のラベル上下に分かれたものは数パターンあります。
写真は左から古く、赤丸(60年代)、アザミ(アンブレ)、アザミ(ピュア)と新しくなってゆきます。右の日本は2000年以降ですがこれでも少し高騰しつつあります。
特にグレンリベットのアザミと言われる旧ボトルは90年代の流通品ですが、ロゴがあざみの花で包まれています。12年の下には「Pure Single Malt Scotch Whisky」とあります。現在の値段の目安としては1万円以下、さらに古いものでアンブレと呼ばれている「unblended all malt scotch whisky」という12年がありますが、この時代は非常に美味しいと言われ、今は2~3万円程度で取引されて年々価格が高騰しつつあります。更に古いものだとアザミではなく、赤丸と呼ばれる丸いロゴの中にESTABLISHED 1824という60~80年代があります。
これは一気に価値が高くなり4~8万円程度で取引されるようです。流通量が少ないので明確な相場がないのですが、古いほど今後価値は上がってゆくはずです。しかし状態が悪いものも多く、液面が低い瓶はアルコールや中身が揮発していたり劣化している可能性も否めないのです。実際に飲めるかどうかは開けないと分かりません。それでもこの値段が付くということは、それだけ価値があるということです。
ここでグレンリベットを初めとしたオールドボトルを買うコツがあります。今でこそ購入した直後にパラフィルムという特殊なテープでキャップを巻き、直射日光を避けて立てて保存するのが一般的ですが、2000年より以前はそんな方法は普及しておらず、直射日光の当たるキャビネットに保存されていることもしばしばありました。特に液面がボトルの肩より下のものはまず飲めないと判断するべきです。液面が新品時と同じものと比べて価値は半分以下です。
そのオールドボトルを買うコツというのは、液面とキャップ、保管している箱を見ることです。アルミ箱、桐箱、紙箱、ボトルのまま、という順で保管状況が良い傾向にあります。つまり同じようなオールドボトルが売られていたら、できればアルミ箱が付属しているものを選びます。すると80年代にも関わらず液面が高く、ラベルに汚れや染み、色褪せもないような美しいものに出会えることもあります。横向きで保管していたものはキャップの周辺が汚れていたりするので気をつけた方が良いでしょう。
ブルックラディ オクトモア
06.1などエディションナンバーによって種類が分かれています。番号には大まかな法則があり1の位が同じ数字ならば同じ年に発売されたもの。そのあとがn.1ならバーボン樽、n.2はワイン樽熟成原酒、n.3はオクトモア農場産大麦、n.4新樽で熟成した原酒を使っています。
生産数量が2万~4万本と少数なこともあり、エディションによっては大幅に高騰しています。1本2万円程度のロットが8万円以上になることもあります。
まだリリースされてから年月が浅いので、コンプリートしておけば信じられない価格になる可能性を秘めています。新品であれば購入価格を割る可能性は低いので、予算があればお勧めです。
バランタイン
バランタインはブレンデッドウイスキーですが、意外なことにシングルモルトと比べると味の劣化が少ない傾向にあります。もともと大量の種類のウイスキーを混合してグレーンウイスキーを足して製造していたのもあって味を安定させるのが得意だからでしょうか。
それでも黄金時代というのが存在します。バランタインに関して言えば、中央のロゴに「青とオレンジ」が1980年代の流通品で主に明治屋などが輸入していました。更に古いと「青と赤」の旗があるもの、これが青赤紋章と言われるものですが、特に美味しい時代と表現されます。1960年代後半から1970年代と言われるものです。
バランタイン12年をはじめとして17年30年まであり、どれも2~3万円近い価格になることもあります。しかしシングルモルトと比べると、ブレンデットウイスキーのためか価格の上昇は少なく、今後も緩やかに上昇していくと予想できます。特に60年代の18年ものと言えば、混ざっているシングルモルトは1940年代の可能性が充分にあり歴史的にも希少性があります。古すぎて飲める飲めないを別として再評価されてもおかしくないものです。
ちなみになぜシーバスリーガルが値段が上がりにくいかというとキャップの事情によって極端に劣化しやすいからと言われます。シーバスリーガル12年の特急表記時代は10本開けて飲めるものが1本と言われるほどにプラスティックの匂いが移ったりコンディションが悪かったと言われます。
そう考えると値段が上がりにくいのも分かりますし、未だ60年代のものが口にできるバランタインに値段が付くのも分かります。
サントリー
サントリーの古いウイスキーは軒並み高騰しきっていますが、まだ何種類か値段の上昇が緩やかな銘柄があります。サントリーミレニアムやエイジング、センチュリー21年などの限定ボトルは90年代にリリースされましたが、まだ手に入るものもあります。キャビネットに飾られていることも多く地方のリサイクルショップに二束三文で並んでいることもあります。山崎や白州もつい10年前まで在庫がダブついていましたが、このジャパニーズウイスキーが人気の時代で高騰したり地方の在庫も少ない状況なので、オールドボトルを狙うなら上記などがお勧めです。しかし瓶のコンディションやコルクが悪いものも多く、実際に飲むのにはお勧めできません。方法としては2000年記念にリリースされた80年代の原酒が入ったミレニアムを2050年(今から30年先)に売却するなどです。飲める飲めないは別として、50年前に発売された日本のウイスキーを記念としてコレクションしたい人や組織が出てきてもおかしくはありません。もしかしたら30年後でも飲めるかもしれませんし、今現在は2万円程度ですが、宝くじ感覚で買っておいて30年後に出すとびっくり金額、なんてこともあるのではと予想します。逆に山崎NV(ノンビンテージ)などは流通量が非常に多く、中も若い原酒を主体としているので何年経っても価格の上昇は緩やかなはずです。
アードナムルッカン蒸留所
【2020年5月27日追記】
記事をご購入頂きありがとうございます。
恐らく価格が上がるであろうウイスキーとして追記いたします。
アデルフィ社という高品質なウイスキーだけを販売するボトラーズ会社が存在しますが、そのボトラーズが2014年にアードナムルッカン半島に設立した蒸留所です。まだ開始直後の6年目ですが、試験的に先行販売されている短期熟成のウイスキーが既に高騰が始まっている情報を得ました。
「5100本限定」というアードナムルッカンスピリット2019リリースは、有名酒販店では限定お一人様1本限り、他にも抱き合わせ販売で価値の低いウイスキーと合わせて販売を行っている会社もあるようです。
まだ2014年設立ということで、本格的に流通するは2024年頃に10年ものが販売されると予想され、今から10年後の2030年頃に知名度が一気に上がってくると想定されます。イギリスでは日本のように簡単に蒸留所の建設の許可が降りずに、今後大量の新規蒸留所が出るとは考えにくいのが実情です。
過去の蒸留所の跡地などを復活させて名前を変更する方法などでの新規蒸留所はまだ出てくると想定されます。
アデルフィ社は様々な蒸留所から樽を買い付けて小ロットで販売していますが、20種類以上も取り寄せて、その中から1個選ばれる程度と言われます。そのような厳選の仕方、また現在人気のシェリー樽の手配が優れていると言われています。カスクオーナーも募集していますので、資産があるようでしたら公式サイトで30万円前後で樽のオーナーにもなれますが、カジュアルに投資を楽しみたいのであれば、1本8千円程度のシリーズを手に入れれば、おそらく高い確率で今後5~10年で高騰することでしょう。
特に10年、12年のオフィシャルボトルが出てきた頃から急激に過去の限定生産品の価格が上がっていくと想定できます。
【2020年8月14日追記】
ウイスキーYoutuberやSNSで人気になり早速8千円が、1万6千円ほどまで高騰したようです。情報によると来年2021年にシングルモルトウイスキーとしてデビューするようなので、それまでしっかり持っていれば今より何倍もあがる可能性があります。会社自体は20年以上前から存在しますが、まだ作りたての無名な蒸留所なので今から参入して限定品など買い集めるのに最適です。
ウイスキーの保管方法
保管方法は先ほども触れた通り、パラフィルムというものを使いキャップを巻きます。次に半紙のような柔らかい未晒しの紙をラベルに当てて劣化を防ぎます。ストレッチフィルムやワイン用のフィルム、サランラップでも良いのですが、そのまま5年~10年保存するとポリエチレンが変質してラベルを汚す恐れもあります。1~2年ごとに交換するなら良いですが、長期保管する場合は未晒しの紙などであれば安全なはずです。実際に何十年も前の半紙がたいして劣化せずに押入れから出てくることをご存知のことでしょう。
その当て紙の上からフィルムをかけて、更にアルミホイルで巻きつける。元箱に戻して、元箱も新聞紙などで包み、温度の変化が少ない涼しいところに保管すれば完璧です。このまま20~30年経っても素晴らしいコンディションを保つことでしょう。湿度が高いとコルクやラベルがカビ、湿度が低いと揮発したりコルクの劣化に繋がります。家の中心に近い部分であれば温度変化が少ないので工夫して考えてみて下さい。
ウイスキー投資の方法は好みで選ぶ
このように既に高騰している銘柄をあえて買う、オールドボトルを狙う、現行品で味が良い蒸留所を狙うなど様々な方法を紹介してみましたが、株と同じように好みで投資方法を選ぶと良いです。
一点主義でマッカランのオールドや山崎30年、ポートエレンのような30~100万円近いボトルを買って寝かせるも良いですし、1万円以下のボトルを細々買って買い増しするのも良いです。私個人では現行品のウイスキーの中から優れていると思う上記で紹介した銘柄を定価以下で何本も手に入れて10年ほど持つのが良いと思っています。特に定価以下で安く手に入れたものは、緩やかに上昇するのであればいつ手放しても損はないからです。早速昨年末に購入した現行ボトルのうち1本が2倍の値段が付きましたが10年は放置してみるつもりです。
この度は記事のご購入と長文をお読み頂きありがとうございました。
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