「ディアジオ スペシャルリリース2022」では7種が新たに発売予定。
今年の秋に発売されるであろう「2022年スペシャルリリース」のうち、7作品のレーベルがUSに掲載されました。少なくとも7つのボトリングが予定されています。また、スペシャル・リリースの構成も、昨年までのものを踏襲しています。「タリスカー」、「オーバン」、「ラガヴーリン」、「カーデュー」が復活し、その他にも興味深いボトリングが揃うようです。「カーデュー 16年 (58% vol.)」はジャマイカ産ポットスティルラム樽で仕上げられた1本です。
出典:https://whiskyexperts.net/ttb-datenbank-7-neue-diageo-special-releases-2022-aufgetaucht/
例年人気の「ディアジオ・スペシャルリリース」
既にご存知かもしれませんが、ディアジオは多数の蒸留所を保有している英国最大級の会社です。「ギネスビール」「ジョニー・ウォーカー」「オールド・パー」「I.W.ハーパー」など主要ブランドを同社が所有しています。
ディアジオの所有する各蒸留所から10年ほど前までは、カスクストレングスの非加水のボトルが多く発売されていましたが、少しずつブランドが統合されてコアレンジも縮小していきました。戦略の一つのようで、一貫したブランドイメージを確立したい策略があるようです。
その埋め合わせとはいいませんが、蒸留所の非加水ボトルを年に1回限定品としてリリースしているのがこの「ディアジオ・スペシャルリリース」です。
スペシャルリリースはUD時代の「花と動物シリーズ」をオマージュしているといわれます。今回のラベルは、現代的なカードゲームのようなポップな絵になっていますが、2020年までは下記の画像のように絵画のような雰囲気で、花と動物をイメージさせるようなラベルになっていました。
引用元:https://www.whiskyadvocate.com/the-2020-diageo-special-releases-reviewed-scores/
このボトルのポジショニングですが、「UD花と動物シリーズ」と同じように、プレミアムレンジではなく「蒸留所の特徴が出た少し良いボトル」という立ち位置です。
UDについて簡単におさらいしておくと、1987年にギネスビールが「ディスティラーズ」を買収統合してできたのがUD(ユナイテッド・ディアジオ)ですが、1997年には更に「グランド・メトロポリタン」と合併して現在の会社となりました。
「ディアジオ・スペシャルリリース」の値段は上がるのか?
スペシャルリリースは数量が限られているため、ネット通販では毎年すぐに売り切れてしまいます。先月の『西武池袋本店ART FAIRウイスキー&ワインフェア』ではスペシャルリリースが定価販売されていましたが、初日の午前中には完売していました。
ところが転売されているかと聞かれると何とも微妙で、今のところは少し高い値段で売買されていますが、まれに定価と同等で落札されることもあります。
実は私自身は、このスペシャルリリースを一度も飲んだことがありません。長らく気になってはいるのですが、定価で購入するチャンスがなく1本も入手できていません。
日本ではまだまだ定価プラスαで入手ができるボトルですが、今後数年では上がると予想できます。
一例ではWhiskyBaseで、2019年のラガヴーリン12年スペシャルリリースが最低価格が110ポンド(約17,972円)、平均価格が165ユーロ(約22,502円)で取引されています。
日本国内では15,000円で落札されているので、近年のボトルを収集しておけば緩やかに上昇すると予想できます。また仮にスペシャルリリースが終売になった場合は、過去のボトルが一瞬にして何倍にも跳ね上がります。
ボトル数が6万本以上ですので、現状は数量が多くインフレになっていませんが、長期的なスパンでみるならば投資用としても良いかしれません。
また可能であれば、その年のシリーズを全て揃えておくことによって、売却時にプレミアム価格で上乗せができます。
最も理想であれば、スペシャルリリースの過去全てのボトルを1本ずつ。揃っているとコレクターや富裕層、バーやホテルなど予算があるところが高額で仕入れたいと思うかもしれませんね。
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