読者の方より質問があった『ラガヴーリン16年』ですが、ラベルが似ているので見分けが難しいです。そこで、今回は迷わず価格と時代を推測できる方法を紹介します。
出典:https://www.malts.com/en-gb/brands/lagavulin
ラガヴーリン16年は、主に3種類に分けられます。
※アイラフェス2016年モデルなど例外があります。
・ラガヴーリン 16年 封印なし(現行) 約12,000円
・ラガヴーリン 16年 封印あり 約19,000円
・ラガヴーリン 16年 ホワイトホース時代 約45,000円
(※2022年4月15日現在の取引価格)
この3種類が主にオークションに流通しています。
間違えてしまうと損をしたり、逆に知っているとお宝ボトルを発掘できることもあります。
『ラガヴーリン16年』の見分け方
既にご存知の方も多いかと思いますが、まだ知らない読者方のために、実際の取引画像を引用して、解説していきます。
こちらが通常のラガヴーリン16年
2012年中旬〜2022年現在までのボトルです。味が劇的に変わって、アイラのピート燻煙臭が弱くなりました。アードベッグとラガヴーリンは2010年頃から劇的に変化したと覚えておくと良いです。
価格は昨年までは6,500円〜7,000円でしたが、ディアジオの改定により現在の定価は8,800円から10,200円に。在庫が少ないので、現在は12,00円前後で取引されています。
次に1990年代〜2012年までの「封印あり時代」印紙とも言われますが、未開封であることの証明のためか紙で封印されています。
この頃のラガヴーリンは非常に美味しく、今のものとは比でないほどの味わいの奥行きがあります。
ぱっと見て分かる判断材料がここです。ラベルの裏のEU表示などでも判断できることがありますが、大きな見分けは封印です。
封印なしが急に価格が上がったため、今後はこちらの封印ありも値上がりすると予想できます。
2021年4月は、6,100円~9,000円で「封印あり」が購入できました。次に解説するホワイトホースとともに、注目すべきボトルです。
こちらがホワイトホース時代です。ラベルに「ホワイトホース」と表記がありますが、分かりやすいのは「王冠マーク」です。
ヨットのようなマークが、王冠になっています。こちらは、昨年の2021年でも4~5万円でしたので価格に反映はありません。ただし、「印紙が2万なら王冠4万は安くない?」と思われだすと、マッカランのように8~10万円まで伸びる可能性は充分にあります。
現時点でも5~6万をつけるときがあるので、現行の価格改定が再びされたときは跳ねるかもしれません。
まとめてみましたが、上記のようになります。
印紙の有無、ロゴがヨットか王冠か、これが判断に重要です。
このようにメルカリでは、価値の分からない人がオールドボトルを安価で出品することもあるので、液面に問題なければ即購入をお勧めします。
買った瞬間に4万円以上の含み益になります。
ラガヴーリンの200周年は上がる??
もう一つの話題ですが、ウイスキー界隈というのは情報を持っている人が公にしない傾向にあります。よほど親切なバーテンダーやマニアでないと、「ラベルチェンジで味変わったよ」と教えてくれません。
200周年のシリーズでも最も手頃な「ラガヴーリン8年 200周年」は先月まで、ネット通販で6,600円で販売されていました。
実際に有料試飲で300円で飲んだのですが、通常のラガヴーリン8年とは比べものにならないほどに味が良いのです!
驚いてSNSで情報を検索してのですが、知っている人は皆黙っています。結局、今になって「何故か分からないけど、200周年だけ値段が上がる」という現象が起こっています。
今見ると、ラガヴーリン8年の200周年は「封印」がありますね…意味深です。
上記は本日付けのスクリーンショットですが、ラガヴーリン8年は5,480円なのに200周年は12,950円で販売されています。なぜか差がある状況です。
筆者の2ヶ月前の購入履歴を見ると、6,600円で購入しているのが分かりますでしょうか?定価は同じなのに、後から味が違うことがバレて、値上がりしたという構図です。
このように、ウイスキー界隈では「どうやら、200周年が美味しい」と分かったら、本人や仲間内で情報共有して買ってしまう傾向にあります。後になってから、値段が上がることで「どうやら美味しいらしい!」と知られるという流れです。
とはいえ、まだまだオークションでは安価で取引されています。
このようなボトルを見つけることで、後々になり「底値で買えていた」ということが分かります。今後のポートフォリオ追加の参考にしてみてください。
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