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開始当初は月2~3回の更新を予定していましたが、せっかく登録頂いたので初月は惜しげなくノウハウを公開していきたいと思います。
みなさん、投資用ウイスキーの金額はどの程度を考えていますでしょうか。
現在2~3千円のボトルは、よほど奇跡的な1本で無い限り10倍以上には化けにくいのではないでしょうか。2000年前後であれば、マッカラン7年など2,380円が10万円近くまで上昇することもありますが、今からは難しいものがあります。
丁寧に作る価値のあるウイスキーとなると、1~3万円のボトルが値上がりしやすいと思います。先日のラガヴーリン16年騒動でも、7,000円程度で売られていたボトルが、たった2ヶ月で13,000円以上にまで上がっています。
円安と品薄が続けば、さらに価値が出てくるはずです。
さて今回は『高額ボトル』を有利に購入する方法を紹介します。大きな利益を狙う場合は、10万円以上のボトルが狙い目です。各社プレミアムレンジになりフラッグシップ級のボトルや、数量が極めてすくない価値のあるものが含まれるためです。
ただし、金額が大きいので投資のさいに不安が残るはずです。そこで、まず気になる高額ボトルを調べるところから始めます。
今回は『グレンファークラス40年』の例をあげてみます。
当サイトで何度も紹介している、WhiskyBaseを開きます。
ここで、最安値と平均値をみます。
平均値 1,072ユーロ 約149,782円
最安値 845ポンド 約141,411 円
実際に輸入するとなると、送料が4,000円程度とクレジットカードの為替手数料が3~4%、関税がかかる場合があります。
つまり、最安値のサイトで購入しても151,067円+関税になります。
販売価格(税込)129,800円+送料800円(東京都)
実際にはポイントが還元されるので、122,661円相当になります。
キャンペーン期間中など狙えば、11万円代でも購入ができます。
この時点で、海外サイトの最安値から3万円以上も安く買えることが分かります。
中古市場では先月10万円弱での落札があります。ここの金額との乖離が少ないほど買い圧が強いボトルとなり良いサインです。
ここまでは予想できると思うのですが、もう一つ大切なチェックポイントがあります。
さきほどの、ここのショップリストが、「どんな店」かを注意すると良いです。東欧の言語でマニアックなサイトや、国外に発送しないサイト、実際には在庫切れしているサイトなども登録されたままの時があります。
また、フランス・イタリア・ドイツの国外発送不可のサイトだけが残っていることがあります。これは、中国や他の国の人が国際発送対応しているサイトで買い尽くされた後ということです。
実際の相場は、MoMやTWEを参考にするのが良いです。
SNSで出てくるワードですが、MoMはMaster of Malt、TWEはThe Whisky Exchangeの略です。この2つのショップは国際発送対応していて、世界中から人気の大手サイトです。
このMoMを見たときに、価格は153,067円になっていて欠品しています。再入荷する可能性もありますが、このような大手サイトで売り切れている場合は蒸留所の在庫も少なく、そのまま終売になってしまうときもあります。
つまり、WhiskyBaseの情報を100%鵜呑みにするのではなく、海外大手のウイスキー販売サイトもチェックして在庫状態を把握するのとお勧めします。
このことから、例にあげたグレンファークラス40年は、海外では15万円以下は無い。そして日本なら12万円程度という断トツ最安値ということが分かります。
また今後、原油高騰や穀物不足など戦争の影響が夏から秋に掛けてジワジワと在庫や価格に反映していくことを考えると、安くなることは考えにくい、つまり「買い」と判断できます。
現在の日本の在庫は、去年仕入れたものに対してレートが決まっていますが、今年の秋に再入荷したときには同額では済まないはずです。
「今からでも入れる保険ありますか!?」というワードは有名ですが、ウイスキー投資に限っていえば、極端な円安でも少し調べるだけで、後から保険に入れる珍しい例です。
高級腕時計やカードゲームなど他にも為替の差を利用できる商品があるかもしれませんが、ウイスキー投資の場合は上記の技法を使うことで、有利に『高額ボトル』を購入することができます。参考にしてみてください。
免責事項
当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。