オークションで目立った、直近の相場を確認できるようにレポートをお届けします。購入や売却、今後のポートフォリオの参考にしてみてください。
公開日 2022年4月23日
130~140万円で安定してきた、山崎25年です。こちらはシリアルナンバーが無いので、新しいボトルのようです。
山崎25年の中でも特に高価なのは、ピュアモルト時代の「bottled in 199X XXX/1200」といった形で90年代表記とシリアルナンバーが入っているボトルです。この場合は350万円まで跳ね上がって取引されるようです。1998年の場合だと1973年以前の原酒が使われて、希少と判断されているためです。
ラベルにピュアモルトと、左下に小さく年号が入っているボトルが高価です。
中でも、1899年に設立したサントリーの『創業100周年記念ボトル』は現在は非常に高値で取引されます。参考までに2012年頃は、7~9万円で売買されていたので実に40倍以上もの値段になっています。
当サイトではあまり推奨していない新興国産蒸留所へのボトル投資ですが、昨年の2021年2月11日には1本92,000円まで高騰した『静岡蒸留所ガイアフローのプロローグK』が1本33,000円まで下落しました。
軽井沢蒸留所の設備を移植したことで、奇跡の再来とまで騒がれましたがバブルだったことは否めません。
このボトルは、ファーストリリースの中でも人気の高い軽井沢仕様で、日本限定5000本と少数生産ですが、需要が低迷しているのか中国市場での人気がないのか高値の維持は難しかったようです。
今後も続々と新興蒸留所がオープンして、限定ボトルが発売されますが、プレミア価格で購入するときは注意が必要です。
液面も箱・ラベルもパーフェクトの状態ですが、近年の相場よりも安く終了しています。同社のオフィシャル30年ボトルは80万円で売買されているので、加水だとしても有名なG&Mの80年代(28年熟成)であれば、30万円程度でもおかしくないように思えます。
80年代のマッカランは希少になっていくのは確実ですので、10万円代で買えるのであれば、予算があれば狙い目の一本だと思います。
当初、5万円で落札されていた『嘉之助 Artist Edition #001 』の値段が下落してきました。39,888円→30,000円と安くしてでも逃げたい人(売り圧)が大きく、定価の14,850円から1.6倍水準になっています。
嘉之助蒸溜所の国外の人気が未知数ですが、今後『Artist Edition』が#002,#003と重ねていくうちにシリーズコレクション対象として値上がりするのか、それともこのまま下落するのかは気になるところです。
もしコレクションするのであれば、しばらく価格が手頃になるので良いタイミングかもしれませんね。
サントリー創立60周年に当たる1983年に、15,000本限定で販売されたボトルです。1989年までしかない特級表記があります。
かなりの”迷作”で10年前は5~6千円を推移していましたが、今年の3月22日には9,800円で落札されています。「9万円はすごい!」と調べてみたところ、最高取引価格は2020年12月20日の252,000円でした。
相場が安定している山崎や響と違って、ギャンブル性の高いボトルといえそうです。ジャパニーズ古酒で遊びたいのであれば、1~3万円であれば手を出しても面白いかもしれません。
ただし、飲むのはあまりお勧めしません。サントリーの1980年代古酒はキャップの関係からかヒネてしまって飲めないものも多いためです。実飲される場合はリスクが高いです。
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