仮想通貨が凄いことになっていますね。
1週間前まで1BTC=500万円だったビットコインは、今日現在1BTC=350万円まで暴落しています。ここが底なのか、まだまだ掘り下げるのかは、数週間経たないと分かりません。
投資つながりということで、「仮想通貨の初心者」にありがちな失敗について触れてみます。
世の中の大半のことは、始めるのと同時に全力で取り組むのがベストとされます。例えば、ビジネスの立ち上げや、資格・技術の習得、語学学習、趣味のピアノやサッカーなどスポーツなど。どれも早く取り組むほど良いです。
例外になるのが株式投資や仮想通貨取引です。
ある取引所で口座開設して「今日から投資家生活スタート!」となったとします。初心者は「さて、どのコインを買おうかな?」と今日さっそく買ってしまいます。ひどいと予算の100%全額を入金してしまいます。
仮想通貨=儲かる、と刷り込まれていると「早く買わなければ!」と気持ちが先行してしまいます。
一方で、株式投資や先物取引で苦労してきた人が、仮想通貨を初めたとします。初日は、何もせず相場を観察するだけで過ごすかもしれません。はたまたショート(売り)で入るかもしれません。
必ずしも、「買う=上がる」とは限らないことを知っているからです。もしかしたら、今日のような暴落をチャンスとして半年待ち続けるかもしれません。ここが仮想通貨、株式投資や外国為替の難しいところです。
定価より高値のウイスキーを買うべきか?
こうして「ウイスキー投資情報R」を運営しているのには理由があります。2014年頃にある出来事がありました。
サイトでは何度か書いていますが、「マッカラン カスクストレングス」が大好きで6本ほど飲んでいました。
最初に購入したのは、2013年頃の成城石井(輸入スーパー)です。地方にある小さな店でしたが、マッカランのカスクストレングスが6,000円代で販売されていました。
友人が来たり、特別な日に飲んでいたのですが、その芳醇な香りに魅了されてしまいチビチビと楽しんでいました。何回か買ったのですが、1年経たないうちに販売終了してしまい悔しい思いをしました。
個人店で偶然見つけることに
楽天市場でもAmazonでも売り切れになっていたので、がっかりしていたのですが数カ月後、市内にある個人の酒販店を覗くと7,000円で在庫があったのです!
喜んで2本購入したことを覚えています。その時、店主に「これ、まだ在庫ありますか?」と尋ねると「倉庫にある」とぶっきら棒に答えられました。
数日後に再び、その店に行くと驚くことに14,000円の値札が貼られているではないですか。「ボッタクリ!」と酷くがっかりしたことを覚えています。
少し前まで7,000円で買えたものを2倍の値段を出すなんてバカバカしい!と思い、在庫が何本もありましたが1本も買わずに店を出ました。
オークションで値段がどんどん上昇する
マッカランのことを忘れて半年後にヤフオクを覗くと20,000円で出品されています。「え?なんでこんなに高いの?」と驚きました、その時はウイスキーに相場があるとは微塵も思っていませんでした。古酒は興味なく、店頭に売っているウイスキーしか飲んでいなかったのです。
しばらくすると、ヤフオクの値段が3万円、4万円と上昇していきました。「いや〜やっぱり美味しいもんね」と思いながら、クローゼットに隠してある2本を大事に抱えながら、内心「もっと値段が上がらないかな?」と思ったものです。
6万円まで上昇したときに、個人店を思い出してフラッと覗くと値札には59,800円。つい数カ月前まで14,000円だったのに値上げされていました。
「あのとき、高いと思ったけど買っておけば良かった!」とトホホな体験をしました。
それから数年経った今、1本30万円近くまで上昇したのは、ご存知だと思います。結果からすると、6万円でもお買い得だった訳です。
多少の割高でも買った方が良い
私は当時、「投資の思考」が一切ありませんでした。
所有している山崎1986年が10万円を超えたときは、「すごい!いつ売ろう」と考えてしまった程です。「高くなったラッキー!」と思っても、「10万円になったということは、今からでも買った方が良いのかな?」とはなりませんでした。
結果的に売っていないのですが、ケチだったので思考が”定価厨”になっていました。底値でないと買わない、定価でないと買わない、と自分の中で決めていました。10万円の山崎1986年もバカバカしいと、逃していたのです。
今は定価でなくても迷わず購入するようにしています。「状態の良い古酒を今まで持っていてくれてありがとう!」と感謝の気持ちさえあります。
これは一例ですが、タリスカーの地図ラベルや、アードベッグの周年記念、ラガヴーリンのカスクストレングスなど積極的にプレミア価格で購入しています。
ウイスキーマニアの中には薄々気づいている人がいますが、当時の味は再現されないということです。今が不味いとは言いませんが、アーティストの作る曲のように、その時代はその時代の味なのです。
そして、味が良く流通量が少ないほど価格が上がります。
これは2020年に執筆した私の記事で、気に入っている部分です。
「あの時はまだ2万円で地図ラベル買えて良かったな」と。
たったの2年で4~6万円にまで上昇していますし、今後も流通量は減っていきます。
この事から、多少高くても「これは価値がある」と思えるボトルであれば入手することをお勧めします。例えばアランの旧10年・旧18年、どちらも2020年から2倍の価格になっていますが、まだまだ伸びる可能性を秘めています。
ラガヴーリンの封印ボトルや、ホワイトホース時代も「高い!」と思うかもしれませんが、今後も飲まれて減っていきます。
気に入っているボトルがあれば、多少高くても手に入れてみてください。
ついつい、酔った勢いでバーン(開栓)しないようにご注意ください。
私自身、マッカランのカスクストレングスとエディションNo.1を何本もバーンのだから間違いありません。しっかりパラフィルムを巻いて押入れの奥に入れないとダメですよ……。
免責事項
当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。