オークションで目立った、直近の相場を確認できるようにレポートをお届けします。購入や売却、今後のポートフォリオの参考にしてみてください。
公開日 2022年5月13日
THE BALVENIE ザ・バルヴェニー 50年 1937-1987
今回の注目出品は、なんといってもバルヴェニー50年。過去オークションに数回出品された非常に希少なボトルです。
全世界で500本しか流通していないもので、ボトリングが30年以上前ということで現存数が非常に限られているのが特徴です。海外サイトでは過去に平均53,227ユーロ(約700万円)で販売されていました。国内流通品で売り切りですので、これでも安価な落札価格といえそうです。
バルヴェニー50年のグラフを作成しましたが、2012年の11月に落札された35万円(箱なし)が最低価格です。100万円超えで落札されたときは、「何事か」と思いましたが、たった2年後に380万円になっているので、今後も取引価格が伸びそうです。
サントリー 山崎 25年
前回とほぼ同額で落札された、山崎25年のベロアケース。何度も紹介しているので詳細は略しますが、強気の相場が続いています。
1ヶ月まえとヨコヨコの相場なので、今後の動きがきになります。
ピュアモルト時代の山崎18年も相変わらず強気相場です。もしメルカリやリサイクルショップで見かけたら20万円でもお買い得です。キャップシールが経年劣化していて、カニマークと3行になっていたら本物です。今の所旧ボトルのキャップシールは流通量が極小のため偽物が出ていないようです。
グレンエルギン 16年
珍しいボトルが過熱していました。ウイスキーマニアでないと名前を知らない「グレンエルギン」それもオールドボトルです。スペイサイドの蒸留所ですが、オフィシャルボトルは12年しかなく、それもほぼ流通していません。
ボトラーズのエルギンは美味しいとは言われますが、ニッチなボトルなのに20万円超えのプライスがついています。前回、2018年9月には87,300円で終了していました。
ベンロマック 45年
ちょっと無理してでも持っていた方が良い、と思っているのが超長期熟成のシングルモルトウイスキーです。ベンロマックはG&Mの所有する蒸留所ですが、ここまでの長期熟成にしては手頃な価格でリリースされました。
山崎18年と同等の価格帯で、本場のスコッチ有名蒸留所の45年が買えるので長期ポジションを考えている方にはおすすめです。令和XX年、バルヴェニー50年のように100万円〜350万円越える時代が来るかもしれませんね。
アードベッグ ウーガダール
ここまで高額ボトルを掲載してきたので、最後は手頃に購入できるボトルを紹介してみます。
アードベッグは「アンオー」が終売になり転売で賑わいましたが、実は「ウーガダール」も流通量が少なく、なぜかジワジワと上昇している怪しい銘柄です。このまま流通が安定せず終売になった場合、前回同様に一気に値上がりします。
「ウーガダール」は時代によって価格が異なり、初期のボトルは3万円以上で取引されているものもあります。ボトリングの年数によっても価格が違うのですが、最近のものは6,000円程度で売買されていました。
それが今年に入ってから8,000円での落札が目立ち、ついに1万円に突入しました。これは、根拠のない予想でしかありませんが、どこかのタイミングで終売して1万5千円〜2万円に跳ねるのではないでしょうか。
英国本土から、たっぷり再入荷すれば、再び6,000円まで価格が落ち着くと思いますが、今後の在庫状況です。もし気になっているのであれば、早めに入手するのも一つの手です。(※大量に再入荷して、価格が下がってしまったらすみません。)
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