近ごろ「ヤフオク珍事件」が急増しているように思えます。
例えばタイトルが「スコッチウイスキー」となった出品。
出品からわずか、6分で落札されています。何の目的かわかりませんが、中身不明の状態で落札される商品が最近増えています。
中途半端に高い商品もあるのが不思議です。
先日もザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ(SMWS)の10万円する高額ボトルが、たったの1万円以下で落札された事例もありました。
以下のように手数料逃れで商品価格1円にする売買は以前から存在しました。
ところが中身不明で中途半端な金額で売買する、謎の売買が増加しています。
1万円以下ならまだしも、80万円のこんな商品も発見しました。
正しいオークションではなく、別の何らかの用途で利用している人が一定数居るようです。
「響30年」なら分かるのですが1万円前後の響NVが、80万円で落札されています。プラットフォームの手数料が8%~10%かかるので、64,000円から80,000円の手数料をヤフーに支払わなければなりません。
詳細をご存知の方いましたら、ぜひともお教え頂きたいのですが、何らかの事情によって資金を移動したい。10%掛かっても良いので、クレジットカードで現金を移動したい。補助金や助成金の偽装工作で支払履歴が必要。このような所でしょうか?
もしくは、不正に入手したクレジットカードでショッピング枠を現金化するために利用しているのかもしれません。全くもって不思議な取引が増えています。評価を見てもキャンセルの「悪い(自動)」がついていないので、正常に取引されていると推測できます。
相場無視の無制限買い付け?
もう一つ、非常に珍しい取引を確認しました。
今日の朝4時に起こった珍事件ですが、評価90423を超える海外輸出代行アカウントが、わずか15分足らずでマッカランのオールドボトルを70万円相当買い付けしたというログです。
下の2件は理解できます。なぜなら相場より少し高いだけで、納得できる相場観です。最後に買い付けた「マッカラン 10年 旧ボトル」が問題です。
このボトルは私も所有している1本なのですが、過去の相場を比較すると8~10万円での落札が妥当なのです。
仮に高値での落札だとしても15万円が上限、20万円は絶対にあり得ない価格帯だと思います。20万円以上になるとプレミア価格で販売している海外ショップで同等品が手に入るからです。
珍事件は日本時間で早朝4時30分頃に起こりましたが、アメリカは午後3時、イギリスは夜9時頃に相当します。
先に紹介した響などと異なり、複数の実在する出品者から落札しているので実際にオールドボトルのマッカランが急ぎで欲しかったということが分かります。
50万円でマッカラン10年を出品している人も驚きですが、予算無制限で買い付けした人が実在するということになります。
ここまで大げさな取引は過去にほとんど見たことがありませんが、ウイスキー投資をしている人からすると夢のある事例です。
5万円程度で入手した希少ボトルが、10万円どころか50万円で落札される可能性があるからです。
どこかの国の富裕層がまとめて早急に欲しかったのだと推測できます。
今後も似たような事例が増えるのか、それもと1年に数回の珍事件なのかは分かりませんが、市場に存在しない希少なウイスキーを保有して、超高価格で出品するというのは宝くじよりも当たる可能性があることが分かります。
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