
昨夜、久しぶりにサントリー響が高額落札されていました。 取引価格が不安定な国産ウィスキーですが、非常に珍しいボトルに限っては、まだまだ高額な相場が続きそうです。

このボトルの特徴としては、サントリー美術館の記念として特別な金箔があしらわれています。見たところ和風なデザインになっていて、これがコレクターとして心をくすぐられるモチーフなのかもしれませんね。
とは言え、同じ時代の響17年と比較して味わいはほとんど同じと考えられるので、熱狂的なコレクターが複数いるのだと推測できます。
rare101によると 国産ウイスキーインデックスは、ここ数ヶ月間相場の加熱がおさまり、少し下落状態にあるようです。

2020年になってからの上げ幅が大きいので、それを少し調整した形になります。株式投資や仮想通貨をやっている方からすると、このチャートは少し怖い位に上昇しすぎているように思います。
今後まだ下落トレンドが続くのか分かりませんが、引き続き警戒が必要です。

今回の限定ボトルは取引量が非常に少なく、過去10年でも数件しか発見できませんでした。 買取業者は限定品と知らずに出品している可能性もあるので、そういったものを含めるともう少し流通していると思います。
終了日時 2014.02.19(水)22 : 16 落札価格 14,080円
もっとも落札金額が低いのは、今から8年前の2月です。 保管箱や付属品が全て揃った状態で、たったの10,000円弱で落札されています。
まさかこのボトルが10年しないうちに200倍近くの価値になるとは思いもしなかったことでしょう。
意外なことに、保管箱がないものであれば一昨年に500,000円以下で落札があります。 国産ウィスキー愛好家からしたらこの金額でも充分高すぎるので、当時も驚いたはずです。

ちなみに最近の高額落札された「響」はこんなものもあります。
響 35年の「十四代 酒井田柿右衛門仕様」です。濁手と呼ばれる人間国宝の技法によって彩色された陶器は、それだけでも百貨店の個展でショーケースに入れられるような存在です。
ただのガラス印刷と違って、こちらは作家による焼き物なので、本場中国人からしたらさらに高い価値を感じたことでしょう。そのためか数年前まで80万円程度だった相場が600万円以上になっています。
シンデレラウイスキーを探すのは難しいのか?
今から8年後に同じように高騰する銘柄はあるとは思いますが、探し当てるのは非常に難しいと思います。 その理由は、今値段が上がっているものは当時は評価されておらず、流通量も少なく投資目的で購入する人もほとんど存在しなかったためです。
10年以上前に国産ウィスキーを投資目的で買っている人がいたらそれは相当先見の明があった人です。
現在の国産ウィスキーは、新興蒸留所を含め限定品が大量に販売されています。昔と異なり毎年何種類も発売されているので、それ自体の価値が薄まっている感じは否めません。
特に年数表記のない限定ウイスキーは、その蒸留所が大量に流通させることが可能です。第一弾第二弾と増やすことが自由自在なので、今後価値が大幅に上がる事はあまりないと予想しています。
このまま国産ウィスキーブームが続くか分かりませんが、先程の「十四代 酒井田柿右衛門」のような国宝級の作家作品に入ったようなものであれば、相乗効果で価値が上がりやすいといえそうです。
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