海外相場を調べていると、ウイスキーよりもワインの方が日本で安く買える場合があります。山崎などの人気国産ウイスキーの場合は完全にレッドオーシャンなので、先回りして投資したいときにワイン投資がお勧めです。
ただ、いつブームが来るんだ?と聞かれると未知ではありますが……。
今回は私自身が収集している銘柄を紹介します。
前回のパフォーマンスコースでも紹介した1本。
マシャール ド グラモン ヴォーヌ ロマネ 1er レ ゴーディショ
めちゃめちゃ無名なブルゴーニュワインです。
全くもって集めている人はいないはずです……。
なぜ収集しているか、少し説明してみます。
こちらの地図は、ブルゴーニュワインの区画を表した地図です。
中央の青い視覚が、時価300〜500万円で取引されている「ロマネ・コンティ」です。DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)といえば、世界で最も有名なワインでもあります。
その下が「La Tache(ラ・ターシュ)」です。
芸能人格付けチェックでガクトが愛飲していたりと、ワイン好きでなくとも聞いたことがあるはずです。そんなラ・ターシュの一部が「Les Gaudichots(レ・ゴーディショ)」という名前で生産されています。地図でみてもわかる通り、真横の位置している畑です。
ここ数年で、ブルゴーニュワインの中でもDRCは価格が一気に高騰して、ラ・ターシュも数年前には40万円程度でしたが、現在は100〜240万円で販売されています。
そんなラ・ターシュの隣の畑ですが、DRCではないものの、「ドメーヌ・マシャール・ド・グラモン」という生産者が醸造しています。
実売価格は25,000〜30,000円。さすがに安すぎない?と思い、今年になり4本入手しました。
完全なポジショントークですが、DRCラ・ターシュの隣で2〜3万円はかなり安いのではないでしょうか。
早速、チャートを出してみました。
2018年まで10,000円〜15,000円で落札、最安値は2018年11月29日の11,300円。2019〜2022年までは15,000〜20,000円程度を推移。
昨年末から、瞬間40,000円まで上昇しています。ただ、1円スタートでは下限20,000円程度と差が激しいです。
私自身4本所有しているというポジショントークもありますが、なぜ記事で紹介したかというと海外相場との乖離があるためです。
例えばワインサーチャーでは、平均価格が57,528円。最新ビンテージの2021 年は109,319円(これは商品数が少ないため)、2018〜2020年でも、51,136円〜84,898円のアベレージです。
そうなると日本国内の20,000〜30,000円の相場は相対的にかなり安い部類に入りそうです。そもそも、ゴーディショの区画は小さくマシャール・ド・グラモンの場合は、年間1000〜1300本程度とされています。
アメリカやイギリスなど10カ国で分配したとすれれば1カ国で約100本。値上がりしやすい状況だと思います。
他にも上がりやすい畑
先程の地図を再確認すると、オー・レニョとプティモンも特級畑に隣接しています。
ただ、オー・レニョは既に85,800円まで値上がり。
プティモンは30,000円前後です。
同じくプティモンの隣のクロパラントゥは、故アンリ・ジャイエは200〜500万円。
弟子のエマニュエル・ルジェでも70〜80万円します。
そのため、手頃なプティモンやゴーディショは、ヴォーヌ・ロマネの特級畑に隣接した中でも狙い目なのではないでしょうか。
定価で見かけたら1本購入して、冷蔵庫で保管するのも良いかもしれませんね。
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当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ワイン・ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。