オークションで目立った、直近の相場を確認できるようにレポートをお届けします。購入や売却、今後のポートフォリオの参考にしてみてください。
公開日 2022年6月17日
山桜 YAMAZAKURA レアオールドウイスキー アルティメットエディション 高島屋限定 笹の川酒造 500ml
ケンタッキー州から輸入した、バーボンの原酒を50年以上熟成させてもののようです。蒸留所は非公開で、その原酒と35年を超す厳選した原酒を絶妙な比率で高島屋限定ブレンドとして調整したものです。
これを「ジャパニーズウイスキー」として売って良いのかは謎ですが、貴重ではありそうです。60本限定で発売したようで、公式サイトなども調べてみたのですが情報が少なかったです。
https://store-moment.jp/shopdetail/000000000417/
こちらのショップでは、1,850,000 円で販売されています。
山桜 レアオールドウイスキー アルティメットエディション……
なんともコメント従いネーミングですが、2021年には1,801,000円での落札履歴がありました。中国人富裕層がジョークグッズとして購入したのでしょうか?同年の7月には、1/10以下の170,000円で終了しています。
仮想通貨や新興バイオ株もびっくりの相場です。ただ、今回50万円で終了しているので、昨年夏に購入した人は33万円の含み益になっています。
本当に全く予想ができない銘柄です。
サントリー 山崎蒸溜所2000 シングルカスクウイスキー
なんと、2000年の山崎バーボンカスク(ホワイトオーク・ホグスヘッド)が160万円で落札されました。
同一ラベルは発見できなかったのですが、昨年2021年9月21日に以下のボトルが、243,000円で落札されています。
SUNTORY サントリー 山崎蒸溜所 2000-2012 ホッグスヘッド シングルカスク ウイスキー 700ml 55% 箱/冊子あり 10826231
今回のボトルとスペックが似ているシングルカスクで、熟成期間も2年こちらの方が長いです。昨年の9月に24万円のボトルが、160万円?
それとも山崎蒸溜所の写真が印刷されているので、その部分にプレミアムを感じたのでしょうか。今まで150万円以上は、1990年代のシェリーカスクが中心でしたが、ミズナラは300~400万円以上、バーボンカスクでも100万円の大台に乗ってくるようになりました。
ビットコインバブルのように、どこまで続伸するのかは未知ですが、割安のバーボンカスクを漁るのは一つの手かもしれません。少なくとも飲んで自慢することができるので、テラ(ルナ)やステラルーメンよりはマシかもしれませんね……。
THE BALVENIE ザ バルヴェニー シングルバレル 25年
WhiskyBaseには価格登録がありませんでしたが、WhiskyAuctioneerには類似スペックが落札されていました。
ヤフーオークションのCasknumber 6152は、Vintage 16.05.1978 Bottled 05.03.2004です。海外オークションでは、Casknumber 4005 Vintage 11.04.1978 Bottled 09.09.2003と、ほぼ同等です。
£1,000(約164,342円)に13%の手数料ですので、約185,706円。送料いれて19万円……。なんというか、本当に怖いくらいに相場を意識している落札ですね。
この手のウイスキーは一見相場がないように見えて、海外相場を意識していることが分かります。
バルヴェニー15年のシングルカスクは私自身も収集していますが、まだ25年は入手できていません。15年に比べて、25年は国内での流通量も少なく海外での販売や、WhiskyBaseのセラー登録も数本から数十本と少量です。
そのため、もし10~20年以上の長期的な投資を考えているのであれば、価値のある銘柄だと思います。
ラフロイグ LAPHROAIG 30年
ラフロイグ30年は時代によって種類が多く、Bottle code LK97777 バーコード 5010019641595の、こちらのボトルになります。最安値が€ 2650(約372,282円)ですので、海外相場よりも安いことが分かります。
ざっくりと、過去10年の「木箱」に絞ってソートしてみました。2012年には5~6万円だったのが、2015年頃に10~15万円のレンジ相場、2019年から一気に跳ねていることが分かります。
この手の高級な長期熟成ボトルは、流通量が極端に少ないのでマッカラン30年のように、平然と30万円チャレンジすることも考えられるのではないでしょうか。グレンファークラスと異なり、40年は限定品となりほぼ流通していないので事実上フラッグシップとなります。
今回のように20万円台で入手できるなら1本こっそり仕込んで置いても、(私の個人的な意見では)暴落のリスクは低いと判断します。
ラガヴーリン LAGAVULIN 16年
高額ボトルが続いたので、最後は投資しやすい手頃なボトルを分析します。何度も登場している、ラガヴーリン16年です。
ホワイトホース表記の「王冠+印紙」は5万円を超える高騰をしていますが、「ヨット+印紙」は運良ければ15,000円程度で入手できます。通常のラガヴーリン16年現行品が10,000円を超える価格で落札されています。
これが一時的なものなのか、今後もずっと続くのか。はたまた終売やラベルチェンジで急激に更に上昇するのかは読めないところです。MHD傘下のため原酒は豊富にあるのでは?と想像していますが、近年ラガヴーリン10年や8年に力を入れているところを見ると、予想以上に原酒が少ないのかもしれません。
ちなみに現時点では、ラガヴーリン16年が¥15,980 (税込)で新品が販売されています。昨年と比べると2倍以上の価格になっています。
相対的にカスクストレングスが手頃に感じてしまう不思議です。
3月から比べ、ジワジワと値上りが続いていますが、「信じられない高騰」ともいきませんし「在庫が増加する予兆」もありません。やや膠着状態が続いています。ただ、金融資産と異なり、FRBの大幅な利上げやビットコインの暴落、日経平均株価の暴落など全く影響しないので、そういった面からいえば安全資産のひとつなのかもしれませんね。
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当サイトの内容は個人的な推測に基づくもので、内容の完全性や、その正確性を保証するものではありません。ウイスキー投資は法律上の制約や損失が発生する場合があります。必ず自己責任おいて入手・売却等をお願いします。利益が出た場合は、確定申告など税務上の申告が必要になる場合もあります、税理士や税務署職員に相談ください。大量の酒類を個人売買する際には、酒税法上の免許や認可が必要になります。