「人間の慣れ」というのは本当に恐ろしいものです、税金が上がっても、ガソリン代が上がっても、玉ねぎが3個100円から2個400円になっても、初めのうちこそストレスですが、直ぐに慣れてしまいます。
3ヶ月前はあれほど騒ぎ立てた戦争の緊張感も、今や平常な日常に戻って新たなGoToトラベル割引で旅行を計画しているほどです。
カバー写真出典:https://www.malts.com/en-gb/distilleries/lagavulin
『ラガヴーリン16年1400円値上げ』タリスカーやモーレンジ、アードベッグも4月1日から価格改定、買い占めに?
ラガヴーリンの値上げで大騒ぎしたのは、2月下旬です。当サイトですが、この記事にこんな一文を書きました。
”今回はラガヴーリン16年が通常販売価格8,800円から10,200円にまで価格改定されるなど、10%以上の値上げされる銘柄もあります。”
今まではラガヴーリン16年は実売価格が6,000円前後でした。定価の7掛けで販売されていたので、きっと10,200円の7掛けで、7,000円弱になると予想していました。
このペイペイモールの一覧でも、「安い商品が減って値上げされた例」を示しているものです。今この値段で売っていたら即完売してしまいますよね。
そこで、直近の半年の「ラガヴーリン16年」のチャートを作成してみました。
年末には6,000円前後での落札が多かったです。今チャートを見たら8,000円の1件は印紙が混在していました。現在は2万円近い「印紙あり」でもなんと、8,000円で購入できたのです!
そこから値上げ発表された2~3月には相場が上昇して、8,000円を抵抗線として上昇します。実際に値上げが実施された4月には、通常販売価格の10,200円どころか、12,000円まで急騰してしまいました。
その後5月に少し落ち着きますが、それでも1万円を切る出品は少ないです。
6月になると更に価格が上昇してしまい、13,000円での落札もあります。
MHDが値上げ発表したのは、円高の状態でしたので早ければ年内にも再び値上げの案内がされるはずです。なにしろ年末からポンドが10%以上も上昇しているので、今回の値上げでも緩衝しきれないと予想できます。
輸送費も上昇しているので、10,200円の販売価格を20%程度更に改定する可能性もありえます。
ウイスキー投資情報Rでは、長期ポジションを推奨していますが、この例では「ラガヴーリン16年」を年末に10本購入していたら、6万円が12~13万円の価値になっています。
この手の入門用・メインストリームのボトルが値上りする場合は、時差で上位のボトルが上がる傾向にあります。
一例ですがスペシャル・リリースなんかは、年末から価格が下がっているほどです。うまく底値を見極めると反発を狙っていけます。ラガヴーリンに興味ある方は、長期熟成のボトルや限定ボトルを見逃さないようにすることをおすすめします。
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